June 28, 2007

武者デザインの会社紹介(代表編)

今回は、私共のデザイン事務所を少しお話ししたいと思います。
スタッフブログとしてスタートして1年以上になりますが、考えてみると会社の話をあまりしていませんでしたね。

そこで、簡単ではありますが会社の成り立ちから、ご紹介できればと思います。
会社の名前は「株式会社 武者デザインプロジェクト」。
設立は、1986年。
当社代表の武者が独立してはじめた会社です。
かれこれ20年以上になるんですね。

それでは弊社代表である武者の履歴を簡単に・・・。
生まれは宮城県仙台市生まれ。
小学校、中学校と仙台で過ごし、
そして、高校の頃東京に引っ越してきました。
高校卒業後は多摩美術大学で工業デザインを専攻。
卒業後、器物メーカーの「フジマル株式会社」に入社。
この会社は、お鍋、フライパンなどを中心にしたメーカーです。業界シェアとしても結構あったのですが、残念ながら現在は無くなってしまいました。
(「フジマル」ブランドとしては残っていて、日本マイヤーから継続して販売されています。)
このころの商品にGマークに選ばれたものが数点あります。

その後、デザイナーとして独立を目指しフジマルを退社、そして修行の意味を兼ねて平野デザインに嘱託として勤務。

そして、いよいよ夢であった事務所をスタートさせたわけです。
場所は渋谷。
現在は外苑前に事務所をかまえて活動しています。

デザインワークとしては、工業デザインをメインに、様々な商品を手がけてきました。
全てではありませんが、商品として世の中に出た物としてこんな感じです。

お鍋、フライパン、やかん、圧力鍋、ホットプレート、ゼリーの容器、オフィス家具(デスク、ワゴン、パーテーション)、ゴルフバック、歯ブラシ、工事用ヘルメット、ヘルメットのアジャスター、メモリーチップ検査コンピュータシステム、トルクレンチ、トルク測定器、ドアクローザー、取手、産業機械用ハンドル、空気清浄機、テプラ用ケース、レンズケース、ビル用ダクトカバー、洗濯用品(角ハンガー、ピンチ、シャツハンガー)などなど。
プロが使う特殊な物から、主婦が使う物まで様々な分野にわたっています。

更に工業デザインの分野だけでなく、
グラフィックデザイン
パッケージデザイン
CIデザイン
といったジャンルにも広がっています。

ここだけでは紹介しきれませんので、詳細は当社ホームページにて紹介していますので、ぜひご覧ください。
会社概要や武者のプロフィール、過去の作品などいろいろと載せていますのでよろしく!!

武者デザインプロジェクトのホームページはこちらから。

ではまた。



13:27:43 | musha-design | | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks

June 15, 2007

「割り箸」は本当に環境に悪い?

あまりデザインとは関係のないテーマですが、前からちょっと疑問に思っていましたので、少し調べることにしました。

このところすっかり悪者になっている「割り箸」くん。
よく言われているのは・・・・
使い捨てはよくない。(資源の無駄遣い)
森林を破壊する。(伐採)
再利用しにくい。(ゴミとして燃やすだけ?)
といったところでしょうか。
確かにあまりにも大量消費したら環境に悪いのは当然ですよね

でも、あえて言えば、
マイ箸でも洗剤や水を使うから、ある意味水を汚しているともいえるし、
箸の材質だって、木材やプラスチック(石油)だから地球の資源を使うことにには変わらないですよね。

それに割り箸の原料も、森林が密林にならないようにするために、間伐した木を使ってるとも聞いたけど、どうなのでしょう?

それでは、ネット検索・・・・
ん〜〜 なるほど、なるほど・・・ 
かなり詳しく検証した資料がありますね・・・・・・・

やはり、さっき書いたような割り箸の問題などと、マイ箸の比較をしています。
割り箸の材料としては、間伐した木も利用してるし、成長の早い竹材も利用している。
ただ、作られている割り箸全体からみたら、まだわずかのようで、それにコストもかかるようです。

一番の問題は、これにあるみたいですね。

まず、日本で使用されている割り箸の90%が中国からの輸入品だそうです。
そして、その木材はというと単に自然林を伐採しているだけのようです。
要は、そこらにある木を根こそぎ切って箸の材料にしてるということです。しかも、そのあとは植林もしないで農地にしているそうで・・・(>_<)。
広大な中国といっても、箸のために森林が減っているなんて悲しいですよ。

じゃ、規制してやめさせろ! 
、といっても・・・
こういった仕事でしか、収入源のない人達がたくさんいるんです。
大切な家族を養っていけない現実があるため、いっそう問題を複雑にしているんですね。

よく言われることですが、先進国が途上国に向かって「環境に悪いからやめろ」といっても、そう簡単には解決しません。
やはり時間を掛けて解決するしかないのでしょうか?

なんか、割り箸という身近な道具が、国レベル、いや世界レベルの問題につながっていることに正直驚きました。

やっぱり、ひとり々がもっと大きな視点で物事を見ていかないといけないんですね。(反省)

では・・・
お店やお弁当で割り箸を使うか、マイ箸を使うか?

・・・・・・・・(-_-)・・・・・・・








20:17:54 | musha-design | | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks

June 13, 2007

デザインした商品の紹介「ミニ角ハンガー」

今回は、私共のがデザインした商品が発売になりましたので、こちらの商品をご紹介したいと思います。

以前デザインした商品で洗濯用角ハンガーを紹介したことがありましたが、今回も同じクライアントから発売されたものです。

角ハンガーは角ハンガーなのですが、サイズ的に小さい「ミニ 角ハンガー」になります。
その写真がこれ。

なんの変哲もない角ハンガーの様ですが、結構いろいろな機能が付いています。

では、次の写真、

まず、普通のタオルを両サイドに掛けることができるんですよ。
ちっちゃい角ハンガーでタオルを掛けられるなんて、中々ないでしょ。

それと、両サイドに掛けたタオルのおかげで、中に掛けた洗濯物が見えにくくなります。
大胆な下着だったら隠せるし、安心だよね。(^^;)
あと、紫外線が直接あたらないので、生地の痛みも少ないです。

これを見て 「へ〜〜 それだけなの?」
とお思いの方!
いえいえ、ここからがこの商品の特徴なんですよ。

皆さん、日本はとても雨の日が多い国です。そのため洗濯物を毎日のように外には干せませんよね〜。花粉もあるし、雪国の地域もある。
それに、昼間働いているのでいつも外に干していないという人もいるでしょう。

そこで・・・

室内干しを快適に行える機能を加えたのです。

これを見てください。

さっきの写真とちょっと違いますよね。
よく見てください、フックの部分が曲がっています。

フックの角度が変えられるようにしました。
・・・で、このことで何がいいかというと、こんな干し方ができます。

タンスの引き出しにかけられます。
フックの角度が変えられるので、洗濯物があんまり傾いていないでしょ。普通の角ハンガーだったら、掛けられても全体が斜めになってしまい、干すなんてことはできません。
いいアイデアだと思いません?(^_^)

またまた「タンスだけ?」とお思いの方。

この機能でこんな所に、

部屋の壁に付いているフックに掛けて。

さらに、

ドアの上などにもね。

その他使い方次第では、部屋のいろいろな場所にできるのではないでしょうか。

それと掛けるフック部は2箇所あって、竿とかに掛ける普通のフックと、あと後側に小さいフックを付けています。
例えばここを利用して、

浴室のタオル掛けに、かけることもできます。当然本体はあまり傾きませんよ〜。

おもしろいと思われた方!!、ぜひ一度試してみてくださいね。
パッケージはこんな感じ。

パッケージデザインもやっています。

商品名は、
「超快干し ミニ角ハンガー」
"すごく快適に干せる"、という意味で超快干しです。


「どこで売っているの・・・?」

現在の所はイトーヨーカドーの洗濯売り場に、多分置いてあるかと思います。
値段は、見てからのお楽しみ・・・(^^;)

それでは〜

18:30:22 | musha-design | | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks

June 07, 2007

第2回 カラーユニバーサルデザインについて

前回までは、色の見え方が異なる人がいて、そして割合として男性については20人に一人に色弱者がいるでしたね。

じゃぁ なぜあまりこのことが世間一般に広がっていないのでしょうか?
いろいろ理由があるようですが、
そのひとつに色弱者であることが、日常の生活で問題になるようなことがあまりなく、一般の人と同じに暮らしていけるからです。
それに色弱というものが生まれつきの物で、今見えている物が普通なため本人自体が自覚症状というのがあまりないところにもよるようです。
そのため色弱者の人の中には、かなり年齢がたってから「自分は色の見え方が違うのかな〜?」といった感じで気づく人もいるようです。

しかしながら、普通の生活ではあまり問題がないと書きましたが、このところ色弱者の色の問題について様々な場所で取り上げられるようになってきました。
それはなぜか?、
ひとつに、様々な情報がカラーで伝え易くなったことにもあります。
その昔は、映像、パソコン、新聞、本、雑誌、教科書、案内表示でも白黒といったモノトーンを主体に配色されていました。カラーにすることは技術的な問題や、コストの面で一般的ではありませんでした。
この白と黒の配色は、一般の人も色弱者の人も同じように見えるので、あまり問題にならないのです。

しかし、現在はカラーで表現することが簡単にでき、そしてコストアップもなく、自由に表現できるようになりました。
(自宅にカラープリンターがあるのも一般的ですしね)
そうなってくると、赤や緑が見えづらい色弱者の方だといろいろと問題がでてくるんですよ。

では、問題となる参考例を。

私たちは様々な情報を得るのに文字、絵、マークなどを目から入ってくるものがメインとなりますよね。
そこには、場所の名前だったり、注意事項、案内だったりします。
まずはこれを、

こういった電車の案内表示があったとします。
特に問題がないようですが・・・

色弱者の方だと

こんな感じです。
急行が急行でない感じですよね。全然目立っていません。

さらに、もし下のような案内があったとします。
どこかの施設で避難時の表示が・・・


色弱者の人が見たら・・・

こうなるんですよ!!
これじゃ〜 人の命にかかわることになりますよね。

カラーユニバーサルデザインの考え方のひとつとしては、色弱者の方にもきちんと情報が伝わるようにしましょう、といったところがあります。

では、どうすれば良いかというと。
先程の避難文字色を・・・

こうします。バックのグレーはそのままで、文字を白にします。

こうしておけば、色弱者のかたでも、

誰でも同じように見えるわけです。

ちょっとした配慮で、改善できるです。

正直なところ私もカラーユニバーサルデザイン、そして色弱者のことはまだまだ勉強不足でして、全てを理解していません。
結構奥が深い世界なのです。
色に関わる仕事をしていますので、こういったことを役立てていきたいですね。

最後になりますが、ここで取り上げたのはほんの一握りです。カラーユニバーサルデザインについてもっと知りたいと思われた方は、ぜひカラーユニバーサルデザイン機構のホームページをご覧ください。ここでは色弱に関する最新情報や資料がいろいろ載っています。
アドレスは、
NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構
http://www.cudo.jp/

です。

それではまた。

11:12:40 | musha-design | | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks

June 01, 2007

色弱者のためのカラーユニバーサルデザインとは?

いや〜〜 これまた久々の更新ですな〜。
これじゃブログの意味がありませんね・・・。
反省しつつ、また少しずつコツコツと書いていきますか。

といったところで、今回からは少しまじめなテーマを。
私共の代表である武者が理事を務める「NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構」のNPO活動について紹介していきたいと思います。

まず、”色弱者”という言葉を聞いたことありますか?
人は必ずしもだれもが同じ状態で生まれてきません。
状態という表現が変ですが、背の高い人もいるし、低い人もいる。
性格もそれぞれですしね。
そういった中で生まれつき色の見え方が異なる人がいます。
例えば、一般的には青、赤、黄、緑など簡単にイメージできますし、区別できます。
しかし生まれながら赤や緑が明確に区別できない人がいます。そういった方を”色弱者”と呼んでいます。

●まずは下の写真を見てください。
左から赤のピーマン、黄色、そして緑のピーマンが並んでいます。

料理をおいしく見せるのによく使われていますよね。

●では、”色弱者”の人が見たら・・・

実はこんな風に見えているのです。
私もこのことを知った時、結構びっくりしましたね。

人間の目が色を認識するのに赤の光、青の光、緑の光をキャッチするセンサーがあります。色弱者の方は、赤を認識するセンサーや緑を認識するセンサーが生まれつき備わっていないためにこういったことが起こります。

この色弱は生まれ持ったものであるため、現在の医療では治療できず一生つきあっていくことになります。

一般的な色覚を持つ人から見れば、何か「たいへんそうだな〜」とかつい思ってしまいます。
・・・が色弱の方にとっては、後天的な物でなく先天的な物であるため、さらに普通の生活には問題や支障もなく、あまりネガティブな要素とはとらえていません。

しかしながらより複雑化、高度化していく社会環境の中で、やはりどうしても問題となってくることがあります。
詳細は、次回に続くとしましょうか・・・。

それと今回のテーマを読んだ人の中には
「色弱者の人は身近にいないしね〜〜」
とか
「何万人に一人ぐらいじゃないの?}
と思っているのでは・・・。

いやいや

実は日本では男性の20人に1人、女性の500人に1人、日本全体では300万人以上いるとされています。

これは、血液型のAB型の男性の比率とほぼ一緒なのですよ。

ん〜〜 思っている以上にいらっしゃるのです。

次回につづく・・・







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