May 18, 2006

デザインした商品の紹介「洗濯用角ハンガー」その4

4回目の今日は、業界的な背景とコンセプトの話しです。

その前に、前回特徴として書き忘れたところがあったので加えておきます。
よく一般的な角ハンガーをしばらく使っていると、フレームが曲がってきません?
グニャっといった感じで。
何とか改善したいけど、プラスチックの素材だけであれを直すのは結構難しいものです。

そこで、今回のハンガーには、フレームの側面にアルミの押し出し材をはめ込み剛性をアップさせました。
完全に反りを無くすのはむずかしいけど、かなり良くなったはずです。

フレームにアルミをはめ込んだことで強度面だけでなく、アルミの素材感が見た目の変化や、高級感を出してくれましたね。


さて、少し日用品業界の話しを・・・。


皆さんは、日用雑貨をどこで買います?

100円ショップって答える人、多分、多いんじゃないかな。
本当に色々な物が売ってますよね〜。しかも100円で。
100円であれだけの商品を作ることができるのは、ある意味すごい技術力ですね。

日本のメーカーのシェアが奪われ、驚異になっていることはよく聞かれます。
じゃ、激安ショップに対抗して日本のメーカーが同じ戦略で価格競争をはじめたとしても、これは誰が見ても勝ち目がない勝負であるのは分かりきっていること。

それでは日本のメーカーが生き残るためにはどうしたらよいかというと、100円ショップでは売ることのできない物を作る。ってことでしょうね。
これは、機能面やデザインを含めた商品の品質を高めて売っていって、買った人に満足感を感じもらうようにしていくこと。

激安ショップの商品は、価格的な満足感は得られるけど、商品自体の満足感には欠ける部分ってありますよね。
正直、安いけど壊れやすい・・・(関係者の方、すみません)

使ってみてその商品がいい物であれば、多少値段が高くても、また買いたくなるでしょう?

今回の角ハンガーも「とにかく安い商品を作ろう!」じゃなくて「道具として美しく、使いやすいものを作ろう!」というのが考え方の基本。
これがコンセプトのひとつでもあります。

ただ、激安ショップの商品も年々品質も上がっているし(値段もね)うかうかしていられないのも事実。
さらに頭をひねって商品開発をしていかないと、いけないんでしょうね。

日本のメーカーの皆様、がんばって下さい!!
・・・そして、デザインのご依頼はぜひ当社へ。(少し宣伝)


といったところで、また。
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