MUSHA DESIGN STAFF BLOG

■工業デザイン　開発ストーリー　その9

（前回の続き）

最初の試作品が届きました。
早速、箱を開けて見ることに・・・

バリバリ・・バリ・・ゴト。（箱を開けてます）

オ〜　できてる、できてる。(^_^)（包装を取ってます）

試作品を手に。

その瞬間。
オ〜〜　オッ!　なんだ〜
オッ　オ・モ・イ　(T_T)

お・も・い、のです・・・　メチャクチャ重い〜

角ハンガーていったら、普通軽いでしょう？
でも、試作品はものすごく重い！
普通じゃない重さなんですよ。

原因は・・・

全体の剛性を高めるため、ハンガー本体のフレームやピンチの肉厚を厚くしたのが原因でした。まあ、厚くしたというより、厚くしすぎたと言った方が正解でしょうね。
一般的なプラスチック製の角ハンガーが曲がったり、反ったりする剛性不足があったので、それを改善したかったのですが。
どれくらいの重さかというと、まあ、筋肉が鍛えられるレベルといいましょうか・・・。

でも、強度はバッチリでしたよ。簡単には曲がりません。(^^;)

クライアントも「とにかく軽量化しましょう」ということで、現状をベースに肉厚を削って対応していくことにしました。
まず、試作品で必要の無さそうな所を
ギコギコ、ギコ（ノコギリ）
グィーン・グィーン（ドリル）
切ったり、穴開けたり、とにかく1グラムでも減らすため削っていきましたよ。
デジタル重量計を横に置いて、これぐらい穴開ければこれくらい減ったとかね。

ちなみに写真を見てもらうと、

矢印のところを穴を開けて軽量化した結果です。
人間で言えばダイエット後ですね。
ダイエット前はこの辺はプラスチックの塊で、無駄な脂肪があったことになります。

で、話を戻すとダイエット（軽量化）するために余分な肉を削ったり、細くした修正案を図面化して、2回目の試作品製作へ。
クライアント側の軽量化案も合わせて、「角ハンガーダイエットプロジェクト」がスタート。

・・・・・数週間後・・・・・

再び、試作品が届きました。

バリバリ・・バリ・・ゴト。（箱を開けてます）

オ〜　できてる、できてる。(^_^)（包装を取ってます）

試作品を手に。

オッ、軽くなったじゃん！

でもその瞬間。

なんだ〜　これは　(T_T)
再び悪夢が・・・

次回につづく。

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