June 23, 2006

■工業デザイン 開発ストーリー その10

(前回の続き)

軽くなった! 確かに軽くなったが!

本体が・・・ 本体が簡単にグニャと曲がる〜 (T_T)

肉厚を減らした結果、フレーム剛性が下がってしまったのです。
しかも、このことがいろんな所に影響していて本体を広げてわざと曲げてみたら、なんとフレームを固定するピンが"ポン!"飛び出していった。(唖然)
笑うに笑えないよね。
ダイエットしすぎて、骨と皮状態になってしまいました。

これには、クライアントの人も頭をかかえていましたよ。
最初は重すぎで、次は剛性不足だから。

そこで、今度は「筋力アップトレーニング作戦」です。


薄くした肉厚や、無くしたリブもある程度戻して剛性を高めることに。
しかしながら最初の形状まで戻してしまうと今度はまた重量が重くなってしまうので必要な所に必要なだけ筋肉を付けることにしました。

ただ、実は商品を出荷する日が迫っていて、修正する日程を考えたら結構厳しいことになってきたんですよね。
まさに綱渡り状態です。
でも、「やるしかないです!」とクライアント様の熱いお言葉。(拍手です)

とにかく、次の修正で問題点をクリアしないといけません。
金型の製作や試作、生産は中国工場で行っているのでクライアント様は、数日後中国へ・・・

・・・・数日後の数日後・・・・

事務所の電話が鳴りました。

ピロピロピロ(一応電話の音です)

「はい、武者デザインです」

「もし、○○です。中国からです・・・」

クライアント様でした。
どうやら、修正した物ができたようです。

「良さそうです。いい感じに出来上がってますよ〜〜」との明るい声が。

よかった〜。(^o^)
長いトンネルから光が見えてきた感じです。
これで、出荷の目途もたってホッとしましたよ。

さて、次回はこのシリーズの最終回です。
それでは。
Posted by musha-design at 22:12:07 | from category: デザインプロセスについて | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
Comments
No comments yet
:

:

Trackbacks
DISALLOWED (TrackBack)